豊かな水を活かした街づくり
ー視察報告③ー
愛媛県西条市は、水の豊かな街として知られています。街のあちこちに湧水があり、市民が利用しています。豊富な地下水を求めて企業の工場も進出しています。
9月26日、今治造船西条工場の視察の後、豊かな水とそれを活かした街づくりを現地で視察し、市役所で玉井市長さんと意見交換させていただきました。
ご案内いただいた湧水のうち、弘法水は、弘法大師様が、立ち寄った当地でいただいた一杯の水を住民が遠くの井戸から汲んできていることを知り、水のお礼に手にした杖でひとつきしたところ水が湧き出したといういわれのある井戸。
興味深いのは、港の海近くにあること。海の近くにありながら、湧いているのは淡水。
つまり、淡水層が地中にあり、決して海水と混ざらないということです。
もう1箇所、うちぬきは、良質な湧水が自噴している水場。昔は単なる川であったところを水場と親水空間を備えた憩いの場として市が整備。
いずれの湧水も軟水で非常にまろやかな味です。市では、独自予算で地下水の態様を調査。
良質な湧水をいつでも利用できるよう保全に取り組んでいます。
今後は、地下水のモニタリングと水を活かした街づくりを積極的に進めていきたいとのことでした。
見聞したことを、健全な水循環の維持と水を活かした街づくり政策の立案につなげてまいります。
最後に、夕方のお忙しい中ご対応いただいた玉井市長さんはじめ市役所関係者の皆様、アレンジいただいた国交省水資源部の皆様、
ありがとうございます。