国民皆様のもとに政治を取り戻す
昨日、自民党の在り方に問題意識を持つ、当選1回から3回までの若手・中堅衆議院議員有志が集まり、党改革・政治改革を目指す会を立ち上げることと致しました。
既に各メディアによる報道がなされていますが、一様に自民党総裁選挙とその後の総選挙のための動きというトーンで伝えられており、それは必ずしも真意を伝えるものになっていないと感ずるところから、この記事をアップすることにしました。
長文ですので、予めご了承ください。
これまで、私は世話人の一人として、会設立に関わってまいりました。それには、ここ数年の政府と政権与党自民党の姿に問題意識を感じていたことがきっかけとしてあります。
長引く新型コロナウイルス感染症の影響は、国民皆様の政治に対するご不満・ご不安・ご不信を高めているとの認識のもと、特に最近は危機感を強くしております。
国民皆様の思いはこうではないかと拝察します。政治(政府・自民党)は、本当に我々国民の「命」を守ってくれるのか?その覚悟はあるのか?私の店の事業を守ってくれるのか?雇用を守ってくれるのか?我々の苦しみを本当にわかってくれているのか?一方で、政府・自民党の側から言えば、政府・自民党の思いや考えはあまねく国民に伝わっているのか?打ち出している政策は国民の声を反映した血の通ったものになっているのか?そういう観点で常に党の刷新を続けていく必要があります。
我が党は、国民政党として、全国の国民の声を承り、それを政策としてボトムアップ型で提案し、政府に実行を促し、随時チェックをする役割を戦後ほぼ一貫して担ってまいりました。
しかし、折々、国民の意識とかけ離れた政権運営や党運営がなされ、結果、選挙で厳しい審判をいただいた歴史もあります。
そうした難局を乗り越え混沌から新たな国民のための党に再生させるため自己改革をしてまいりました。その先頭にはしばしば時々の若手がたってきた歴史があるのもまた事実です。
最近の我が党を取り巻く状況は、2009年のいわゆる政権交代選挙前夜の状況と重なります。
あの時、無所属とはいえ事実上自民党候補として選挙を戦った私のいつわらざる実感です。長老支配・派閥政治・密室政治になっているのではないか。我が党が、開かれた透明な議論を行い、説明責任を果たしているといえるのか。
今一度国民政党としての原点に立ち返り、早急に党改革を行い、目下の新型コロナ対策にあたらねばならないという強い使命感があります。
そして今、我が党総裁の任期満了に伴う総裁選挙が行われます。実質的に日本のリーダーを決める選挙といえるこの総裁選挙を、開かれた形で各候補が徹底した議論を戦わせ、リーダー像を示し、国民の生命を守る覚悟と責任を示す場にしなければなりません。
その投票は国会議員・党員が自らの意思で決めるものともしなければなりません。私たちは、中堅・若手一つの塊として、「政治が国民のものである」との我が党立党の精神に基づき、「我が党が国民と共にある」ことを示すべく行動していくことといたしました。
会の趣意書の活動方針には、
1.我が党に対する課題認識を共有する
2.党規約に基づく公正な総裁選挙の実施と徹底した政策論争を求める
3.党改革を通じた政治改革に取り組む
と掲げられています。私は、会の一員として、地元青森の皆様のためにも、この活動方針にのっとり、政治を皆様のもとに取り戻すべく全力を尽くしてまいります。
国民皆様の声を受け止め、政治に反映させるため、党改革を通じた政治改革、言い換えれば日本の統治機構改革を仲間とともに進めてまいります。